私たちが目指しているお産は、おなかの中で楽しく子育てをし、赤ちゃんを抱っこして元気に退院していただくことです。
分娩方法は、経膣分娩でも帝王切開術でも、それはあくまでも手段であり、大切なのは「自分で産むんだ」という、お母さんの強い意志です。
そして、お一人お一人にとって「これでよかったな」と納得できるお産が、これから続く子育てをサポートする大きな力になると考えています。
理想の子育てを目指し、医療により最大限に安全を担保しながら、お母さんの強い思いを大切に、お母さん中心のお産に取り組みます。
また、妊娠中と同じくらい大切な分娩後のサポートもきめ細かく実践していきます。

お産について
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お母さんや赤ちゃんの声に耳を傾け、
「育児」を大切にします
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分娩について
分娩室でのお産とLDRでのお産を選ぶことができます。LDRとは、陣痛分娩室とも呼ばれる施設(部屋)で、陣痛から出産、回復までひとつの部屋で過ごします。なお、同時に複数の出産が重なると予約していても利用できない場合があります。お産の状況によって、通常の分娩室での出産になる場合や、分娩後にほかの部屋に移っていただくこともあります。また、お父さんは立ち会い分娩をしていただくことができます。
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母子同室
当院では分娩直後より母児同室を行っております。産後1週間はお母さんと赤ちゃんにとって、とても大切な時間です。赤ちゃんとの絆を深く強くするためにも、母子同室は多くのメリットがあります。けれど、特に初産の場合、初めて赤ちゃんと二人きりになるので不安を感じることが多いのも事実です。そのときはスタッフが赤ちゃんを新生児室でお預かりします。楽しみながら育児をするためには決して無理をしてはいけません。どうぞ遠慮なくご相談ください。
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お部屋
安心してお産し、快適に入院生活を送っていただくために異なる3タイプのお部屋をご用意しております。
■特別室(トイレ、シャワー付き)…1部屋 ■個室(トイレ付き)…8部屋
■3人部屋(半個室タイプ、3人部屋用トイレあり)…1部屋 -
ごはん
料理の持つ力は食べる人に伝わり、受け継がれ、その人の生きる力となって育まれます。当院では、日々のごはんをとても大切に考え、入院のお部屋の隣りにあるキッチンで、毎日、朝昼夕、調理スタッフが温かいごはんを愛情込めて作っています。お母さんのからだを考え、安全で旬の素材を使った目でおいしい、食べておいしい献立は、退院後の食卓のお手本にもなります。
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入院準備と期間
【入院準備】
妊娠後期に入る妊娠28週ごろから準備を始め、妊娠35週ごろまでには完了しておきましょう。入院生活に必要なものは、いつお産がきてもいいように、バッグに詰めてお部屋に置いておくと安心です。また、万一の切迫早産などでの緊急入院に備えて、リストをお父さんとも共有しておくとよいでしょう。
◎準備していただくもの
母子健康手帳、印鑑、筆記用具、入院申込書、出産手当金の書類(必要な方)、下着類(産褥ショーツ3〜4枚程度、産褥用ブラジャー2〜3枚程度、シャツなど)、洗顔料・基礎化粧品、ヘアゴム(髪の長い方)、ヘアブラシ、病衣(パジャマ)、バスタオル・フェイスタオル、箸・スプーン、ベビー用ガーゼハンカチ4〜5枚、退院時の赤ちゃんの服一式、おくるみ※必ず必要というわけではありませんが、陣痛時に寝ながら飲めるペットボトル用ストローキャップがあると便利です。
◎当院で用意してあるもの
分娩衣(分娩時に着ていただく病衣)、スリッパ、シャンプー・リンス、ボディソープ、歯磨きセット、ドライヤー、テレビ、冷蔵庫、コップ、お産用ナプキンのセット、赤ちゃんの服、オムツ、おしりふき、出生届用紙※なお、3人部屋を除くすべての病室にはソファベッドが用意されています。原則付き添いは必要ありませんが、状況によりご主人などご家族にご利用いただけます。その際の寝具は当院でお貸しできます(有料)。
[入院期間]
入院期間は、分娩翌日を1日目とし、経腟分娩では4日目、帝王切開術では6日目が退院日となります。なお、お母さんや赤ちゃんの体調により変更することがあります。
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母乳育児
当院では母乳の良さをさまざまな角度から伝え、母乳で頑張りたいというお母さんのために、退院後のアフターフォローに至るまで、十分なサポート体制を整えています。けれど、決して母乳がすべてではありません。大切なのは“母乳育児”です。お産と同様、最終的に離乳したときに、「これで良かったな」と思える育児方法が正解であり、そこには母乳、ミルクの区別はありません。お母さんや赤ちゃんの状況に合わせ、場合によってはミルクなどの支援も行うなど臨機応変に対応していきます。
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産後ケア
赤ちゃんのこと、母乳のこと、お母さんのからだのことなど、不安でいっぱいになる退院後のケアはとても大切です。当院では、母乳相談や赤ちゃんの体重測定など、退院後の子育てをサポートする窓口を設けています。また、産後1か月健診では、鳥取大学医学部小児科の医師が赤ちゃんの健診を行っています。
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妊婦健診
妊娠週頃から妊婦健診が始まります。それまでに母子手帳をもらっておきましょう。
◎定期健診
妊娠24週まで…4週間/1回
妊娠24週〜妊娠36週まで…2週間/1回
妊娠36週以降…1週間/1回◎健診スケジュール
妊娠12週頃⇒初期検査(妊婦健診1回目)
初期検査の結果の説明があるので2回目の健診は2週間後。
妊娠22週・30週頃⇒内診、採血検査があります。
妊娠34週頃~⇒胎児心拍数モニター検査(NST検査)が始まります。
妊娠37週~⇒毎回健診ごとに内診があります。 -
里帰り出産を希望される方へ
御実家から離れて暮らすお母さんは、出産による心と体のストレスが非常に大きいのではないでしょうか。そのような負担を少しでも軽減するために、安心できる環境で出産したいと望まれる方も少なくありません。私たちは里帰り出産を希望されるお母さんに不安なく過ごしていただけるように、お母さんや赤ちゃんの声に耳を傾けながら丁寧にサポートいたします。
里帰り出産の方を随時お受けさせていただきますので、ご希望の方はお気軽にお電話もしくはお問い合わせフォームからお問い合わせください。里帰り出産を希望される方には妊娠20週から妊娠28週までの間に一度当院を受診していただいております。日々変化するお母さんと赤ちゃんの状態を確認させていただき、安全にお産するための準備を整えたいからです。また、妊娠後期に入ってからの移動など身体への負担を軽減し、安心安全なお産に備えるために当院では最終的な里帰り時期は妊娠34週までに帰省し受診されるようお願いしています。
なお、妊娠前BMI30以上、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などの全身管理が必要となる既往症・合併症をお持ちの方は、場合によっては高次医療機関へ紹介させていただくことがあります。