Reproductive medicine

生殖医療

赤ちゃんを望む気持ちに寄り添い、
ご夫婦をサポートします

妊娠が起こりにくい原因は、ご夫婦それぞれにある可能性があるため、ご夫婦が共に理解し、いっしょにスタート地点に立ち、同じ目標を共有することが大切です。妊活中は、先が見えなくて不安になることもあります。そんなご夫婦の不安や悩みに寄り添い、医師や専門スタッフがチームとなってサポートします。体外受精などの高度生殖医療にも対応し、体の状態やライフスタイルも考慮しながら、それぞれに合った治療を一緒に選んでいきます。

当院の特長

  • 対話を大切に

    患者さんやご夫婦の思いを丁寧に伺い、方針を一緒に考えます。

  • メンタルケアへの配慮

    不安や負担を少しでも軽くできるよう、気持ちに寄り添う診療を行います。

  • 高度生殖医療への対応

    タイミング法・人工授精から体外受精まで、最新の技術と知識を提供します。

  • 制度のサポート

    助成金や医療支援制度についてもご相談いただけます。

妊娠のプロセス

女性の卵巣から出てきた卵子が、射精された精子と卵管で出会って受精し、その受精卵が子宮に着床すれば「妊娠」です。このプロセスのどれかひとつがうまくいかなければ妊娠に至りません。

妊娠しない原因と検査

妊娠がなかなか成立しない理由は、女性側・男性側のどちらにもある場合があります。まずは検査でからだの状態を知ることが大切です。当院では、卵巣や卵管、精子の状態を詳しく確認し、妊娠に向けた最適な治療方針を立てられるようサポートしています。

①排卵と卵巣の検査

視診・内診
外陰部の視診や子宮や卵巣の様子を確認します。
経腟超音波検査
膣から器具を挿入し、モニター画像で子宮や卵巣の状態を調べます。卵巣での卵胞の発達状態も確認できるので、排卵の時期を予測することもできます。
ホルモン検査(血液検査)
LH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、PRL(乳汁分泌ホルモン)など、採血で排卵や妊娠に関するホルモンの分泌を調べます。
AMH検査
卵巣にどれくらいの卵子が残っているかを調べます。卵巣の年齢(卵巣予備機能)がわかり、治療方針の参考のひとつになります。

②卵管の検査

子宮卵管造影検査
子宮口からカテーテルを挿入し、子宮内に造影剤を注入してレントゲンで観察します。卵管が通っているか、卵巣や卵管の周囲に癒着がないかなどを調べます。
クラミジア検査
卵管障害の原因となるクラミジア感染を調べます。抗体の有無を調べる血液検査と子宮頚部から病原体を採取する検査があります。

③精子の検査

精液検査
精子の数や動きをみます。院内の施設で精子を採取しそのまま検査を行います。または自宅で採取したものを検査することもできます。

④その他の検査

甲状腺機能検査
妊娠の維持や胎児の成長に重要なホルモンで、不妊や流産に関係しています。血液検査で甲状腺の異常を調べます。
抗精子抗体検査(血液検査)
精子の動きを止めてしまうため、女性のからだにあると受精を妨げてしまいます。血液検査で調べます。

治療計画

妊娠をめざす治療には、まず、からだの自然な働きをサポートする一般不妊治療と、高度な技術で受精を助ける生殖補助医療があります。検査でからだの状態を確認したうえで、ご夫婦に合った方法を選び、安心して治療を進められるようサポートします。

【一般不妊治療】

一般不妊治療は、からだの自然な働きをサポートしながら妊娠をめざす、比較的シンプルでからだへの負担が少ない方法です。排卵のタイミングをとらえる「タイミング法」や、精子を子宮に直接入れる「人工授精」などがあります。当院では、まず検査でからだの状態を確認したうえで、ご夫婦の希望や体調に合わせた治療をご提案しています。

①タイミング法保健適用
検査で問題がなく、年齢的に余裕がある人に適した妊娠へのファーストステップです。排卵の予測を立てて、卵子と精子の出会うタイミングをとらえます。
②人工授精保健適用
排卵日にあわせて清浄処理した精子を子宮に注入する方法です。細いチューブを用いて元気な精子を子宮に送るもので、自然妊娠に少し手を貸すだけの治療法です。

【生殖補助医療】

生殖補助医療は、採卵によって取り出した卵子と精子を体外で受精させ、その受精卵(胚)を子宮に戻す技術の総称です。自然妊娠が難しい場合に行う高度な治療ですが、妊娠の可能性を広げる大切な選択肢となります。当院で行っている主な方法をご紹介します。

体外受精(IVF)保健適用助成金
卵子を採取し、精子と体外で出会わせて受精を待つ方法です。自然な受精の流れに近く、卵子1個に対して約5~10万の精子をあわせ、培養器の中で受精するのを待ちます。
顕微授精(ICSI)保健適用助成金
精子の数が少ない、動きが弱い、あるいは受精に障害がある場合に行う方法です。顕微鏡下で精子を1つ選び、細い針で卵子に直接注入して受精させます。
胚移植
体外で受精した受精卵(胚)を、超音波で確認しながら、細いカテーテルを使って子宮に戻します。
受精卵(胚)の凍結保存
体外受精や顕微授精で得られた受精卵を、凍結して保存する方法です。必要な時に解凍して移植できるため、からだの準備に合わせて治療を進められるメリットがあります。
凍結融解胚移植保健適用助成金
凍結した受精卵を解凍して子宮に戻す方法です。子宮内膜を着床しやすい状態に整えるために、自然な排卵に合わせる「自然排卵周期」や、ホルモン剤を用いて環境を整える「ホルモン補充周期」などがあります。
精子の凍結保存
採卵当日に採精できない場合、あらかじめ凍結して保存しておくことができます。
アシステッドハッチング(AHA)
受精卵が子宮に着床しやすいように、受精卵を包んでいる殻(透明帯)に小さな穴を開けたり、薄くしたりする技術です。当院ではレーザーを用いることで、胚への負担をできるだけ減らしています。
保健適用保険適用
助成金適用助成金

【費用・助成金】

不妊治療に関わる費用の一部を助成する自治体の制度があります。自治体ごとに内容が異なり、制度の見直しが行われていますので、治療の際はご相談ください。

先進医療

当院では以下の先進医療を行っています。

タイムラプスインキュベーター

内蔵されたカメラによって、一定間隔で写真を撮影し、胚を培養器から取り出すことなく、胚の評価と解析が可能となる技術です。
タイムラプスを使用することで、一連の動的観察と解析が可能となり、良好胚を選択するために重要な指標となります。当院ではタイムラプス胚培養にCCM-iBISを使用しています。

膜構造を用いた生理学的精子選択術(ZyMōtスパームセパレータ―)

採卵時の精子調整方法の一つです。
従来の精子調整方法では、遠心分離によりコニカルチューブの底へ集まった精子を回収します(密度勾配遠心法)。しかし、近年、遠心分離を行うことで精子のDNA損傷が起こる可能性があるとされています。
ZyMōtスパームセパレータ―は化学物質や遠心分離機を使用せずに、短時間で良好な運動性精子を回収するデバイスです。従来法に比べ精子の回収量が少ないため、顕微授精の適応になる場合があります。

子宮内膜受容能検査(ER Peak)

子宮内膜が胚を受け入れることができる時期を「着床の窓」といいます。
着床の窓が開いている時期と胚移植のタイミングがずれていると良い胚であっても着床が起こらないため、着床の窓が開いている時期に合わせて胚移植を行う必要があります。この着床の窓が開いている時期が通常とずれているかを調べる検査を子宮内膜受容能検査といいます。反復着床不全の20-30%の方が着床の窓がずれているといわれています。

子宮内膜マイクロバイオーム検査(EMMA)

子宮内に存在する乳酸菌の種類と割合を調べる検査です。子宮内の乳酸菌の割合が妊娠に大きく関わるため、乳酸菌の種類と割合を測定し、子宮内の細菌環境が胚移植に最適な状況であるかを判定します。また、必要な乳酸菌の補充を提案することで、妊娠の可能性を高めます。

感染性子宮内膜炎検査(ALICE)

不妊症や不育症の原因となる慢性子宮内膜炎を起こす細菌を調べる検査です。
慢性子宮内膜炎と呼ばれる子宮内膜の慢性的な炎症の原因に特に関わりが深い細菌性病原体の有無を検出することにより、適切な抗生物質と治療法へつなげていきます。

凍結保存胚、凍結保存精子の更新手続き

当院に凍結保存胚および凍結保存精子をお持ちの方へ

凍結保存胚および凍結保存精子の保存管理継続を希望される場合、1年毎に期間延長の更新手続きを行っていただく必要があります。凍結保存期限更新を希望の方は、ご自身で手続きをお願いします。当院から凍結保存更新に関するご連絡はいたしませんので、お忘れにならないようにご注意ください。なお、凍結保存更新を希望されない場合は、凍結保存胚廃棄同意書を郵送してください。

①更新手続きの種類について

更新手続きには、保険と私費があります。
どちらの手続きになるか、以下をご覧いただきご確認ください

2022年3月31日までに凍結保存をおこなった胚がある。
私費
2022年4月1日以降に凍結保存をおこなった胚があるが、私費の治療だった
私費
2022年4月1日以降に保険の治療で凍結保存をおこなった胚があり、
更新時点より1年以内に治療再開の意思がある。
保険
2022年4月1日以降に保険の治療で凍結保存をおこなった胚があり、
更新時点より1年以内に治療再開の予定がない。
私費

②お手続きの流れ

・保険診療での凍結保存継続をご希望の場合

ご予約をとっていただき受診をお願いします。保険診療での更新料は10,500円となります。 条件の確認によっては私費での凍結保存更新となることもありますので、凍結胚保存継続同意書は私費と保険の両方をご記入の上、ご持参ください

・私費診療での凍結保存継続をご希望の場合

受診は必要ございません。診療日の10-12時にご来院いただき、受付へ私費の凍結胚保存継続同意書と更新料22,000円のご提出をお願いします。ご来院が難しいようでしたら、凍結胚保存継続同意書は郵送、更新料はお振込でも承っております。恐れ入りますが、振込手数料はご負担くださいますようお願いいたします。

振込先

山陰合同銀行 米子西支店 普通 3664819
口座名義 井庭 信幸
*ご依頼人氏名には、必ず診察券のID番号を入れてください(例:12345 氏名)

郵送先

〒683-0854 鳥取県米子市彦名町2856-3
彦名レディスライフクリニック 培養室行

④注意事項

  • ・更新手続き期間内に手続きが完了していない場合は、凍結保存更新の希望がないものと判断し、凍結保存胚、凍結保存精子は廃棄致します。
  • ・複数の周期がある場合は、早い方の期日で更新してください。
  • ・更新は期日から1ヶ月以内にお願い致します。
  • ・お手続き等についてご不明な点がございましたら、下記メールアドレスへお問い合わせください。

info@hicona.jp 胚培養士 溝口千鶴

診療時間
9:00-12:00
15:00-18:30

※診療は予約制です。

※予約を取られていない方も診療を受けていただけますが、その場合はお待ちいただくことがありますのでご了承ください。

※いずれも女性医師の対応が可能です。ご希望があれば予約時にお申し付けください。